宮崎神青ブログ - 知っちょる?宮崎の祭⑯
〇猪掛祭〇
その年に取れた初猪一頭と忌火で炊いた米を献じ、荒ぶる神がもたらす早霜などの自然の災いを鎮め、五穀の豊穣を祈念する祭事。
由来:神代の昔、高千穂郷一帯を荒らしまわっていたところを高千穂神社御祭神に祭られる三毛入野命(みけいりのみこと)によって退治された鬼八荒神(きはちこうじん)の御霊を鎮めるために始まったとされる祭祀。最初の頃は一六歳未満の少女を生贄としていた記録が残っているが、戦国時代より、鬼八荒神の好物とされる猪を供えられるようになったため「猪掛祭」と称されている。 当時、この祭りに猪を献じるきっかけとなった三田井家家臣・甲斐宗摂公の居城があった現日之影町岩井川の狩場で獲れた初猪を毎年丸のまま献じている。 祭典で奉納される”笹振り神楽”は高千穂の夜神楽の原型とも言われ、狩猟祭祀と神事芸能が融合した地域色豊かな祭祀である。
時期:旧暦十二月三日
神社:高千穂神社(宮崎県西臼杵郡高千穂町三田井鎮座)
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