宮崎神青ブログ - 知っちょる?宮崎の祭⑬

知っちょる?宮崎の祭⑬

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その他
執筆 : 
sashi 2022-2-13 19:47

 

 

〇おきよ祭り〇

 

宮崎県日向市美々津町において、八朔の日(旧暦の八月一日)に行われている神武天皇御東遷に因んだ祭りである。毎年、美々津小学校の児童が午前4時に立磐神社の境内に集まり、御祓いを受けた後、短冊などの飾りを付けた笹竹を持って、町内の家々の戸を叩いて起こして回る。その際、「おきよー(起きよー)、おきよー(起きよー)」という掛け声を出す。祭りの後、児童たちは米粉と小豆を蒸してつき上げた「つきいれ」を食べる。

 

由来:神武天皇が美々津港より御舟出するにあたり、御舟出の日を旧暦の八月二日と決めて準備を進めていた。しかし、八朔(旧暦八月一日)の午前二時頃、遠見の山(現・日向市幸脇)の見張り番の知らせにより、風向きや潮の流れが良いので今から舟を出航させるということになった。「今から舟を出すぞー、美々津の者たち起きよ、起きよ」というお布れがあり、驚いた美々津の村人たちは急がねば御舟出に間に合わないという事で、「起きよ、起きよ」と家々の戸を叩いて起こして回った。この伝説に因み、「おきよ祭り」が連綿と受け継がれている。なお、美々津の女性たちが二日の御舟出の際に献上する予定で準備していた米粉と小豆の団子は、団子にする暇がなく、それらを混ぜ合わせて捏ねたものを蒸して臼でつき、急ごしらえの団子らしいものを作って献上したとされている。これを地元では「つきいれ」と呼んでいる。

 

時期:旧暦の八月一日(八朔の日)

 

神社:立磐神社(日向市美々津町鎮座) https://www.tateiwajinja.jp/

 

写真②

 

写真③

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