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宮崎神青ブログ - 大東亜戦争終結七十年

大東亜戦争終結七十年

カテゴリ : 
神社からのお知らせ
執筆 : 
office 2015-8-15 14:50

本日、宮崎県護国神社にて終戦記念臨時大祭が斎行され、当会からも数名が

ご奉仕させていただきました。

 

終戦より七十年の節目。

 

畏くも天皇皇后両陛下より幣帛料の御奉納がございました。

 

祭典の中で護国神社の特殊神事として、

飢餓の米(きがのこめ)、

飢渇の水(きかつのみず)

が、お供えされました。

これは遠い戦場において、物資の輸送も途絶え、食するものもなく、飲む水も困窮するなかで困苦欠乏に堪えて、ただひたすらに故郷に残した家族達の事を思い、また祖国の安寧を祈りつつ、力の限りを尽くして、遂に空しく殉じられた御英霊のおみたまをお慰め申し上げるために奉るものであります。

 

関係各位多数ご参列の中、滞りなく厳粛裡に斎行されました。

 

本日ブログの最後に以下の詩をご紹介したいと思います。

 

『一億の號泣』
作詞 高村光太郎
作曲 田中舘貢橘

綸言ひとたび出でて一億號泣す。
昭和二十年八月十五日正午、
われ岩手花巻町の鎮守
鳥谷崎神社社務所の疊に両手をつきて
天上はるかに流れきたる
玉音の低きとどろきに五體をうたる
五體わななきてとどめあへず。
玉音、ひびき終わりて又、音なし。
この時、無聲の號泣国土に起り、
普天の一億ひとしく
宸極に向かってひれ伏せるを知る。
微臣恐惶ほとんど失語す。
ただ眼を凝してこの事實に直接し、
苟も寸毫の曖昧模糊をゆるさざらん。
鋼鐵の武器を失へる時
精神の武器於のづから強からんとす。
眞と美と到らざるなき我等が未来の文化こそ
必ずこの號泣を母胎としてその形相を孕まん。

綸言(りんげん)=天子の言葉。みことのり。
玉音(ぎょくいん)=天皇の声の尊称。
五體(ごたい)=身体全部。
普天(ふてん)=天下。
宸極(しんきょく)=天子の居所。
微臣(びしん)=主君に対し臣下が言う自分の謙称。
恐惶(きょうこう)=恐れかしこまる。
寸毫(すんごう)=極めて少ないこと。
曖昧(あいまい)=はっきりしない様子。
模糊(もこ)=ぼんやりした様子。

高村光太郎は東京の出身でありますが、当時宮澤賢治の実家である

岩手県花巻町に疎開していたそうです。
流言蜚語も飛び交い、民心不安定な中、この詩を詩ったのです。

 

日本は敗戦により鋼鉄の武器は失ったが、精神の武器が台頭し必ずや復興すると

予感されていたのです。

 

当時より七十年を経た我が国は、食べるに、飲むに苦労は無く、

さらには世界に名だたる経済大国へと発展を遂げました。

御英霊はもとより先人達の弛まぬ努力の上に、今があることを決して忘れてはなりません。

 

安保法案

憲法改正

隣国の干渉 

等々

賛否両論あることとは存じますが、

少なくとも本日ばかりは、国民挙って御英霊、戦歿者に対しまして

感謝の誠を捧げる日でありますよう心から願うばかりであります・・・

 

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