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宮崎神青ブログ - 沖縄行ってきたさぁ~

沖縄行ってきたさぁ~

カテゴリ : 
活動報告
執筆 : 
office 2012-5-12 15:15

「沖縄出張に行ってくるわー!」


そう言うと、耳にするもの誰しも

「へー、沖縄旅行に行くんだー、いいねー!」
なんてやりとりになる、それが世の常のようです。

 

例に違わず私めも、家内に話しても上述のやり取りプラス「無駄遣いしてこないでよー」、
沖縄に住む妹に話しても同じ調子に加えて「お土産は地鶏の炭火焼ねー」
いやいや皆さん、普段(例年の?)の私ならば、そのリアクションも無きにしも非ず、
今回ばかりはいつもとは違っていたはずですよ。

 

なぜなら今回の沖縄出張は、5/8の懇親会・5/9午前中の神職総会もさることながら、
午後から行う「ひむかいの塔慰霊祭」がとても重要な位置づけにあるからです。

 

出発当日は、出発地の宮崎も到着地の沖縄も良いお天気で、
「いやー、沖縄は暑いなんて聞いていましたけど、あんまり宮崎と変わらんですねー」
と余裕の発言、しかし、バスガイドさんから「明日は雷雨の予報です」と聞かされ、雨男、
雨女、日頃の行いの悪いヤツ探し大会が始まる始末。
「ま、結局、なるようにしかならんでしょ」なんて答えになっているのかいないのか
分からない結論付けで夕刻からの合同懇親会に参加。

 

前述の、地鶏の炭火焼好きな妹から聞いていた「沖縄式(琉球式)?」の懇親会スタイル

で(本当に乾杯発声の前から飲み始めるんですね、例年の私みたいに…)始まり、
久しぶりにお会いする他県の先輩や後輩との再会に杯を進め、懇親会終了後の深夜に
及ぶと思われる先輩方からの有難いお誘いも、サッカーアルゼンチン代表のメッシの
ような華麗なステップでかわしながら、私史上初の「日付の変わる前の帰宿」という
見事な得点を決め、翌日に備え就寝。

 

近年まれに見ぬ目覚めの良さで外を眺めると…、やはり雨。
「せめて雷雨だけはご勘弁くださいませ」
と、遥か彼方の奉仕神社を遥拝し、総会・講演会と日程は進んで行き、その途中途中で
投げかけられる「お前の…、日頃の行いが…」等という、いわれの無い誹謗中傷に
その都度いちいち反論しつつ、総会に関する全行事が終了となるお昼前になると、
「ほら、やっぱり大丈夫でしょ、私の行いは!」
と言いたくなるほどの晴天に。

 

さて、ここからは珍しく真面目モードにギアチェンジ。

 

13時頃に糸満市の「ひむかいの塔」へ到着。慰霊祭の準備を手分けしながら整え、
参列する40名ほどの先輩神職も含めて慰霊祭開式

(ひむかいの塔詳細については4/22の記事を

話は変わりますが、昨年9月、大震災後の宮城県・岩手県に先輩神主と巡礼させて
いただく機会を得たのですが、申すまでも無い見渡す限りの悲惨な視覚的状況と、
「よそのもが何をしにきたのか」と言われんばかりの第六感で感じる霊気、日々の
神社奉仕はひょっとして「見せ掛けだけの姿だったのか」と、己の奉仕年月を痛切に
思い返させられる精神的な葛藤に、ひたすら祈ることしか出来なかった経験を思い出し
つつ、今回の慰霊祭に臨みました。

ただ、現在の沖縄は、視覚に入り込んでくる表面的な状況は昨年の東北とは全く違い、
穏やかなものでした。

 

しかし、私たちが慰霊祭当日に立っていたあの場所は、様々な思いが錯綜しながらも、
自分たちの大切なものの為に、多くの血が流れた戦地であり、未だに多くの亡骸が
その地中深くに眠っている慰霊の地であると思うとき、
「五感を研ぎ澄ますだけでは足りない…、第六感をも…」と、
目に見える状況が穏やかなるが故に、昨年の東北巡礼と同様、ひたすらに只ひたすらに
精神集中してご奉仕させて頂きましたが、はたして御英霊方はどのようにきこしめして
下さったか、その後訪れた沖縄戦最大の激戦地であり終焉地でもある摩文仁の丘で
個人的にお勤めしつつ、昨年の東北でもそうであったように、また大きな宿題を頂戴
したように感じています。

 

その宿題の答えに、いつたどり着けるのか、そもそも答えなどあるのかと、まさに
「地に迷い、天に通ず」であればと、様々な思いを背負い続けていくのも「我々に
課された務めなのかなー」と、内心は珍しく感傷的になりながらも、外見上はあくまで
”都城のハイサイおじさん”として、都城地区の先輩神職(一部宮崎郡支部の先輩)の
添乗業務を終え、やはり自宅で「あっり、乾杯!」と、麦酒をあおりながら
『沖縄出張』を納めました。

(都城のハイサイおじさん)
 

 

当日の写真はこちら

 

斎主 串間祥亮(小戸神社)

祭員 野迫武士(山宮神社)  永友郁央(平田神社)  楡田美浩(神柱宮) 

     黒木興輔(御年神社)  佐藤  豊(宮崎八幡宮)

伶人 鳳笙 緒方啓吾(宮崎神宮)  篳篥 串間慶士(宮崎神宮) 龍笛 鳥原浩之(宮崎八幡宮)  

朝日舞は神職子弟による奉仕でした。

甲斐塔子、甲斐遼太郎(児原稲荷神社)  長友安興(青島神社)

串間諒徳(小戸神社)  中村恵宗(大塚神社) 

諒徳くん! どんげした? みんな手を挙げちょっじ!!! 

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