宮崎神青ブログ - 20170828のエントリ

返還への祈り

カテゴリ : 
活動報告
執筆 : 
kuroki-kou 2017-8-28 9:43

 

去る8月20日~21日、北方領土返還要求の「九州・沖縄ブロック会議」「青少年研修会」が執り行われました。 どんな会議なのかというのは、まず各県に「北方領土返還要求○○県民会議」という団体が存在します。

毎年、その団体の代表が九州各県より集まり、日本・ロシア間の北方領土問題に関する関係現状や昨年今年どのような活動を行ったか、また教育の現場では子供たちにどうやって北方領土問題を知ってもらうかを報告し、今後の領土問題解決に向けた活動に活かす場であります。

 

本年はその当番県が宮崎県ということで、両日とも宮崎観光ホテルにて開催されました。

北方領土は「択捉島・国後島・色丹島・歯舞群島」からなる、我が国固有の領土でございます。 しかし日本の領土でありながら、大東亜戦争終結後にソビエト連邦(現ロシア)により不法な占拠が続いております。

昭和36年、日ソ共同宣言が署名され両国間の国交が回復され60年が経過しましたが、今なお領土返還の交渉への進展は見られません。

 

日本でありながら、その地に住んでいた人は未だに故郷へ帰ることができない現状は、自身のことと置き換えると、あまりにも悲しいことではないでしょうか。我々神道青年会員も一日も早い返還に向けて活動を行っておりますので、そのような活動が行われていることを知って頂けると有難いと思っております。

 

21日の青少年研修会では、宮崎市立宮崎東大宮中学校2年生が152名参加(参加者総数約200名)のもと、元島民山本忠平様(択捉島蘂取出身)の講演を拝聴させていただきました。

講演の中でお話頂いた、敗戦数日後ソ連軍が島に侵攻した際の恐怖や、生まれ育った島を武力により支配される屈辱感は計り知れないものがあったと思います。

 

現在、北方領土が我が国の領土であると認識している国民は多いと思いますが、問題意識を持っている方は少ないと聞いております。 この青少年研修会に参加した少年少女が学んだことを生かし、自分たちで解決策を考え、この領土問題解決のための活動を展開してくれることを切に願います。将来、子供たちが大人になったとき、すべての島に自由に往来でき、領土問題が過去のものとなっていることを祈り、ご報告といたします。