宮崎県の神社
御﨑神社(みさきじんじゃ)串間市
鎮座地は6kmあまり岬の南方に突出し、北は御崎馬の放牧で知られる原野に連なり、西南は大隅の佐多岬と相対し、眺望絶佳の地であり、神社の周辺には、国の特別天然記念物の蘇鉄の自生林である。旧称を御崎三所大権現といい、「件史跡調査第六輯」によると、元暦元年(1184)土持信森がこの地に来て祠官となって以来二十三代に及んで継承、初め島津忠久に信森が由緒を申達して以来、領主歴代神領を寄進し尊崇篤かった古社という。
「高鍋藩神社調」によると、縁起は福島院、土肥御崎、三所大権現について「古事記」の日向の橘のくだりから三祭神が生まれたことを述べ、御崎三所権現の名を賜うのは、佐田御崎、火御崎、土肥御崎の三つで、三月三日のご託宣により、六月社殿を建て崇め奉ったという。棟札には永禄五年(1562)十二月島津忠親、天正十五年(1587)十二月、島津忠久の名が記録されており、秋月領となっても尊崇篤く、幕末まで社領十五石を寄進して来た。
明治六年五月、神社の改革により都井神社に合祀された。しかし、その後も旧社殿に参拝するものが絶えず、そのうえコレラが流行したり、稲作の穂枯れなどの凶作が続いたために村民がこぞって複社を切望したので、明治十三年二月許可になり、旧社殿へ奉還の祭典を斎行した。以後、現在名となり、崇敬されている。明治三十九年神饌幣帛料供進神社に指定された。
 
							参道鳥居
						 
							参拝所(奥に本殿あり)
						 
							行幸啓記念
						電話番号
							(0987)76-1137
						郵便番号
							888-0221
						住所
							宮崎県串間市大字大納58-丙
						FAX番号
							(0987)76-1137
						御祭神
							底津綿津見命(そこつわたつみのみこと
中津綿津見命(なかつわたつみのみこと)
上津綿津見命(うわつわたつみのみこと)
						中津綿津見命(なかつわたつみのみこと)
上津綿津見命(うわつわたつみのみこと)
御神徳
							海上安全 航海安全 縁結び
						社殿
							本殿(入母屋造)間口3.5尺、奥行5尺
						創立年月日
							和銅元年(708)3月3日
						例祭日
							10月15日
						文化財
							都井岬ソテツ自生地(国特別天然記念物)昭和27年指定
						駐車場
							有り
						最寄ICからのアクセス
							田野ICより南へ75km
						最寄駅からのアクセス
							串間駅よりバス都井岬行40分
						